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【学生・社会人との毎週一問百答】第227弾は「会社に対する愛着」について

投稿日時:2011/02/01(火) 09:43rss


〈質問〉----------------------------------------------------

 従業員に会社に対する愛着をもってもらうために
 されている工夫を教えてください。

       (経営者会報ブログ事務局 田中学)

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田中学さん
こんにちは。【タオルはまかせたろ.com】タオルソムリエの寺田です。
ご質問ありがとうございます。
また、私のブログより質問へと発展いただきましたことを感謝いたします。
一緒になって考えていきたいと思います。

また、その時に私が記事にしてました登場人物の女性の営業の方にも直接、このように
ピックアップいただいたこともふまえてお気持ちを聞いて参加をしていただくようにいたしましたので後ほど紹介したいと思います。
返信いただきました彼女には深く感謝申し上げます。


愛着を会社に持ってもらうにはその社員に居場所を持ってもらうことです。
その居場所が心地いい状態であるなら金銭よりesより精神的愛着が起こり得ます。
そう思って日々、努めております。

「今日も元気やね。」
「今日もきれいにできているね。」


自身に置き換えると分かりやすいですが認められる。褒めてもらう。
存在を意識してもらっている。 居心地がいいですよね。

これはリーダーシップを持って
人を愛し、地域を愛し、社員と家族、取引先、外注先、下請、地域社会、もしくは株主の幸せをいい関係にするための必要条件です。

強い人間関係を築きあげることが一番会社を継続させていくには必要であると感じてます。

創造力と革新力が経営にあるとするならば、経営者は洞察力を磨く必要があるといつも我に言い聞かせてます。


洞察することはどういうことなのか・・・?

感心がないと自分の世界に入るだけで仕事をしてしまいますが、
そうでない方は幅を広げる人脈や仕事を持ってきます。
そんなもんです。
相手を思いやる気持ちや利他性があれば洞察する力がおのずと磨かれます。
そのような行動をとっている社員をさらに経営者が洞察して声をかけていくことが大事なのです。

多彩な個人の組織でなく
経営者のモラルと社員のモラルが一致すると強いつながりになり、ますます仕事が楽しく拍車がかかります。

そのためには強力なリーダーシップのもと、コミニケーションがなければ、社の空気は一丸となりえません。

ザックジャパンが優勝したアジアサッカー杯。
ザック監督の采配は冴えわたっていました。

なぜか? 選手全員とコミニケーションを図り一丸とすることが指導者には
絶対条件なのです。 それに徹底していたからだと感じます。

時には相手側がコミニケーションが邪魔くさいと感じるときは人間だからあります。
その顔色をうかがい躊躇するよりコミニケーションをするほうが断然に勇気と決断力がいります。これが大事なんです。(おおげさですが)


今、日本人に一番欠けているのはこのコミニケーション力だと思うのです。

言いたいことは言い合ったら、最後は肩を組んで帰るというそんな女性営業の彼女には、枠にとらわれない人間としての可能性を感じます。

元気な挨拶一つで、社がまとまることもあり得ると思ってます。


私も言葉足らずなところが多々あり、社内でコミニケーション不足になってしまい反省することもしばしばです。

しかし、泣き笑い、感動し、感情を共有できる社内での空気は気持ちいいです。


それは職種内容や環境の内容によって多少違っていても、居場所をしっかりと
意識してもらえるようにするのが大事だと思うのですが、いかがでしょうか・・・?







素晴らしい女性の営業の方からいただいた素直なコメントを紹介します。
一度しかお会いしていないのに誠実なメッセージをくださいました。
本当にありがとうございます。


㈱京都工芸
代表取締役 寺田さま

いつも大変お世話になっております

最近、お客様に「対応が誠実ではない」とお叱りを受けてしまいました
アイディア募集をしていたのですが、すっかり発表が遅れてしまい、
みなさんにご迷惑をかけてしまいました・・・
ですので、ピックアップして頂けるようないい仕事ができていないのが現状です
寺田社長の期待にこたえられず、ごめんなさい・・・

なので、そのような流れで回答していいものか悩みましたが、
気軽なアンケートとしてお答えしたいなと思います
会社に対して、というのは私は経営者の身内にあたるので、
対象者から外れてしまうかもしれません
今の会社が社員に対して行っている「ES」への工夫ですが、
1.決算賞与(利益の対価を配当)
1.QC活動(1人1人が目的意識を持ち活動し、それに対して評価される)
の2点なのかな、と思います
それに対して、社員の方がどう思われているのかはよくわかりません
私は入社して半年なので、この辺りは木村の方がよく理解していると思います
私個人としては、「会社で扱う商品に対して思い入れがあるから」、に
尽きると思います
タオルについてどう思っているのかを書いてみたらすごく長くなってしまったので
割愛しました、笑

今の会社の時よりは、前の会社の時の気持ちの方が、
今回のテーマに即している気がしましたので、そちらも少し書いてみます

前職(アパレルでした)のときも、夜は遅いし、ボーナス、残業代は出ないし、
お給料は少ないしでしたが、みんな一生懸命やっていたのは、
「お洋服を作るのが好き」「自分のデザインした(パターンを作った)ものが売れると嬉しい」
「街で、雑誌で、着ている人がみたい」という気持ちが何よりのモチベーションでした

会社では社員会をやったり、達成会をやったり、工夫をしていてくれていましたが、
その点は受け取り方によって人それぞれでした
ただでさえ忙しいのに面倒くさい、がんばった割に達成会の内容がイマイチ・・・などなど、
逆に普段の鬱憤がでてしまうこともありました
それよりは自分の仕事を見ていてくれて、良かったことを評価してくれる人が
いることがすごく大事だと感じました
悪いことをすると怒る人はいっぱいいますが、いいことをしてほめてくれる人はなかなかいません
教えてほしいことをきちんと教えてくれる人もなかなかいません
「いま忙しいから」とパソコンを見ながら言われるとがっかりします
前の会社では面倒を見てくれた先輩や上司がいたから頑張れたと思います
自分を評価してくれた上司は、講習会に参加させるなどを会社に掛け合ってくれましたし、
いろいろ教えてくれた先輩は日中時間が取れず、あしらうのが嫌だから、と
交換日記をつけてくれたりしました
言葉にすると子供っぽい気がしますが、きっと誰しもが自分を見てもらいたい、
という欲求を持っているはずなので、周りの環境は大事です

経営者の方って本当に大変なのですね・・・
気になるので、またその後教えてください!!

お役に立てたかどうかわかりませんが> <
お声掛けくださってありがとうございました

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居場所とコミュニケーション

寺田 さま

いつも大変お世話になっております。
日本実業出版社の田中です。

いつもお答えを賜り、まことにありがとうございます!

様々な会社に取材をさせていただくと、その会社で働いている方々が、どれほど会社に愛着を感じていらっしゃるかを肌で感じます。みなさん、笑顔で楽しそうに仕事に打ち込んでおられます。

先日も、素晴らしい社長と社員の方々が集まる会社に連続してお邪魔させていただきました。記者という立場から、そのような会社を訪問させていただくことに喜びを感じ、その内容を記事にさせていただくことに誇りを感じております。

居場所があり、コミュニケーションがある。家族と言ってしまえば大袈裟かもしれませんが、そんな家族のような温かみのある会社には愛着を持たれる方々が集まるのだろうと思います。

ただ、そのような場は、想像するにきっと寺田さんはじめ、経営者の方々がその方向を目指すからこそ、実現できるものであり、その方向性に共感を抱く方々とともに形づくられていくのであって、先頭に立ち、引っぱる立場におられる経営者のみなさんの努力を想像すると、ただただ頭を垂れるしかありません。

そんな会社を多く取材していきたいと、私自身の仕事への取り組みに対する自覚を新たにいたしました。


最後になって恐縮ですが、ブログにご登場された女性の方にまでお答えをいただき、まことにありがとうございます!
直接、御礼を申し上げることができませんので、ぜひよろしくお伝えいただけると幸いです。

ご登場いただいた女性の方と、寺田社長のお答えにたくさんの共通点がありましたね。やはり同じ方向を目指している方は寄せ合う何かがあるのだろうと感じました。

ありがとうございます!

Posted by 経営者会報ブログ事務局・田中学 at 2011/02/02 19:30:00 PASS:
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