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第194弾は「日本の先行きと今すべきこと」について

投稿日時:2010/04/30(金) 22:01rss

〈質問〉 ----------------------------------------------------

 これからの日本の先行きが不安です。
 私たち学生が、今、日本のためにすべきことは何でしょうか。
 また、経営者の皆様でしたら日本のために何を行ないますか?

              (明治大学商学部 伊藤淑美さん)

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伊藤さん
こんにちは。【タオルはまかせたろ.com】タオルソムリエの寺田です。
ご質問ありがとうございます。
一緒になって考えていきたいと思います。

社会の渦に向かっていくにはいつの時代も勇気がいるものです。
不安は勇気によって変わりますから安心してください。

じゃあ、学生である私たちがどうすればいいのか・・・?

高齢者が増え、若者が支える不安、働く場所も不安定で給料にも不安である。

たくさんの若者がその見えない先に不安を持つようであります。

伊藤さんのご不安な気持ちも察します。


> 私たち学生が、今、日本のためにすべきことは何でしょうか。
   ↓
さて、伊藤さんの中で日本的な豊かさって何だと思いますか?
考えましょう。

日本は異国に色々と歴史の中で教わりそして世界的にも優秀な文明を
築き上げてきたことは周知のことだと思います。

しかし、文明を追うがために文化を軽んじてしまい排他的にしてしまって
いたことが最近になって気付きだしてもいます。


私が学んだのは
文明は豊かさ
文化は幸せ
という観点からお伝えしたいと思います。

車を例に出しましょう。

世界でレクサスをトヨタで売らない、売れないのは何故だと思いますか?

メルセデスベンツはゼロが1つ多くても何故、売れるのでしょう?
ベンツはドイツで作られています。

素晴らしい性能のものを安く作ってくれる日本。
かたや、本物の手作りで大切にしていくマイスター制度というドイツの文化があるところのベンツ。。
いまだに残している。本当のもの作りが出来る国である。ドイツの民族文化が
根付いている。コツコツ作っていくから高いというステータス。

ステータス文化のものを作るためには必ず民族文化が関わってきます。
日本に欠けている違いが分かりますでしょうか?

民族文化を育てるには国民が国民である尊敬の念を持つことが大事ですよね。

そうするためには日本は文化産業が漂う国つくりが大事だと思いませんか。 
成熟していく産業構造を作るのが今後の課題だともいえます。

ヒトと地域社会という空間を消耗品にしない生き方が大切です。
衣食住・地場産業・寺社仏閣や街並みを大切にする成長志向から持続可能な
熟成型の地域作りをしていくこと。
それをコツコツと積み上げていく。文化ある薫りのある街作りをしていくこと。
でもここがいつもどうでもいいやに日本は今なっていると感じることでしょう・・・。  大事なことを忘れているように思います・・・。

文化型産業と文明型産業のバランスが大事なんですよね。

文明型の製品をもっていても今の学生さんは不安でしょう。 
でもね無いからといって貧しくても幸せな心の方はいっぱいおられますよね。

本当はこの心の豊かさを作りたいんだ!と学生さんに接すると常々思います。
モノを持っていても心が豊かにならない・・・。


日本とは何なのか? 日本が何かを発信できない先進国は滅びるとも
おっしゃる教授に出逢いました。
なるほどっと思いましたね。


しかし現在と同じような時代が過去の日本にも2度訪れており、
それを乗り切って発展し、今日があるという勇気の持てるお話を続けましょう。

1度目は平安時代。
唐の国へ遣唐使を送り込み吸収した後、遣唐使廃止を行う。
そこで日本とは何なのかをみんなが考えたんですね。
異国を断ち切り花開いたのが国風文化です。


次は種子島に鉄砲・キリスト教も来てそこで文明開化。
あの時代、ねじのない文明に吸収して自分のモノにする当時の人々。
他のアジアがキリスト教の支配下になっているのをみてやばいと思い鎖国を
始める。
生まれたのは元禄文化とか大阪大衆文化などが花開きます。
江戸時代には生活文化ができ明治維新があります。
また新しい文明が入ってくる・・・。

その文明も1980年代には教わった大国を抜いてしまっているわけです。

さあ、ここで文明を断ち切らないといけない時期でしょう。

日本とは何なのかを若者が考えていくことが必要です!


時代は繰り返します。 そして新たな成長をしていくものです。

考えること、行動することを辞めると強いモノに巻かれます。

アメリカの星が50個、そこに日本が入るかどうかは皆さんの強い意志に
よるものでもあります。


私たち経営者も社会の担う企業も日々、前へ進もうとしてます。
文化を重んじヒトの豊かさを考えながら・・・。



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コメント


日本的な豊かさについて

寺田 さま

トラックバックありがとうございます!

「日本的がもつ豊かさってなんだろう」とじっと考えて見ましたが、何か言い切れるものがありませんでした、、。
寺田さんがおっしゃる通り、モノは溢れているのに心はいっこうに豊かになっていません。

けれども確かに言えることは、今一番豊かにしたいものは「心」です。
豊かな心は、豊かな文化から生まれるのではないかと思います。

私たちのご先祖様が文明を断ち切り、自国の文化を見つめなおしたように、私たちにも「その時」が来ているのですね。

自国の文化と向き合うには、自らの国にもっと興味をもつこと、日本とは何なのかについて一人一人が考えることから始まると思います。

グローバル化が進んだ現在において、私たちは自国のこともよく見ずに、世界に目を向けてしまっているように思います。
世界に視野を広げようとするならば、日本は世界の中にある日本だということに気付くことが必要ではないでしょうか。

寺田さんの、

文明は豊かさ、文化はしあわせ 

というお言葉、大変感慨深いです。
かつての日本人が外国を断ち切り見出した「国風文化」、「元禄・化政文化」・・。では次はどのような文化が花開くのですかね。
これからの文明・文化を生み出すのは私たちですよね。そう考えると、これからの日本に対し不安もありましたが、希望も持てました!

寺田さんは、不安と希望が共存するこれからの日本ににおいて、どんなことを「する!」おつもりですか??

(私が「日本のためにすべきこと」から「日本のためにする!」ことに質問の仕方を変えたのには大きな理由があります。宜しければ、三和メッキ工業株式会社 専務取締役 清水栄次 様 のトラックバックをご覧ください。http://editors.keikai.topblog.jp/blog/g/10020124.trackback )

Posted by 伊藤淑美 at 2010/05/07 02:34:00 PASS:

伊藤さん コメントありがとうございます。

伊藤さん
こんにちは。【タオルはまかせたろ.com】タオルソムリエの寺田です。

コメントありがとうございました。

>これからの日本に対し不安もありましたが、希望も持てました!
  ↓
 何かの気付きがあったことが素晴らしいですね。 そこから変化していくもんです。

>寺田さんは、不安と希望が共存するこれからの日本ににおいて、どんなことを「する!」おつもりですか??
   ↓
  今はここからかな・・・。
 http://www.makasetaro.com/hinomaru.html

また、ご質問お待ちしております。

ありがとう。

Posted by 寺田 元 at 2010/05/09 12:09:00 PASS:
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