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故郷のおばちゃん

投稿日時:2007/05/29(火) 21:12rss

こんにちは。【タオルはまかせたろ.com】京都工芸の寺田です。


故郷

朽ち果てた私の親父の母方の実家である。

蛍を追いかけ、はなれの大部屋に布団の上ではしゃいでいたころ・・・。
私も小さい時はよく訪れてにぎやかだった頃を覚えている。

故郷4

1年振りにここへ来た。
そこに人が住める状態ではなかった。
その部屋の引き戸を開けるとおばちゃんが1人住んでいる。
11人兄弟の下から3番目のおばちゃんだ。

故郷4

おばちゃんは幼きころから足が不自由で目が全く見えない。

「げんちゃんけ~! よう来てくれて!」っと
元気な声で笑顔で出迎えてくた。


故郷3


15年ほど前から関節痛がひどくなり1人でも歩けなくなってしまった。
今は毎日ヘルパーであるデイサービスの方々がお世話に来てくださっている。
 (いつもありがとうございます・・・目が見えないのにしっかりと写真が
飾ってありました・・・。)


私は1年ぶりに顔を見た。

足や目は不自由だが全然、ふさぎ込んでない。
生きる力がみなぎっている。 今年8月で80歳。

故郷2

おばちゃん1人でご先祖を守ってくれている。
朽ちた家でもそこから出ようとはしないんだ・・・。


そのご先祖様に挨拶をした。

畳はふかふかで今にも底の抜けるような仏間であるが、ご先祖様のぬくもりがしっかりある部屋である。




故郷6

その昔、おじいさんは村長さんで立派な作り酒屋であった。
たくさんの村人がおじいさんを慕いそこに住んでいた。
子宝に恵まれ11人の子供とにぎやかな親族が絶えず集まっていた。
その家へ私も親族として訪れるのが大好きであった。

かすかに覚えているおじいさんはどっぷりと貫禄があり、
笑顔が優しく、おおらかな人であった。
大きな背中によく話しかけては「立派になれ!」っと言ってくれてた。
(元《げん》の名前もこのおじいさんが命名している)

その子孫が少なくなるにつれ家は貧しくなり山も田も
土地も全て失い、今は人さえ寄りつかない・・・。

ご先祖様が悲しんではるかな・・・。

故郷7

おばちゃんは元気である。
「お母ちゃんもお父ちゃんも元気け?」
同じ質問を何度も繰り返しながらも生きることへの気持ちは
誰にも負けてない。

もう何十年も映らないテレビと古びたラジオから情報を聞きだし、
いつか、お金を手にして朽ちた台所と仏壇を綺麗にしたいと
言っていた。

「人間は考えなあかん!」 おばちゃんの口癖だ。

いつもずっと同じ場所で同じところでいる。
何年も何十年も。 ひとりで。 ひとりで。


でもずっと考えている。 お金を貯めてもう一度商売しようと。


そのみなぎる力はどこから来るんだろう?!


おばちゃんは寂しいから電話が欲しいといつも言う。

そりゃそうだろう。 訪れる人も限られ話す人もいないんだから。

でも私に出来ることは本当に数回元気な顔を見にいくことだけ・・・。



故郷5

帰り際に「もう行くね」っと言うと昔から、
なんかを持たせてやろうとしてくれる。


「なんも無いけど、 裏のいちじくの木にちょうど熟したのが
あるから、もいで帰り! イチゴも草でいっぱいやけんど、
あるし持ってかえれな・・・」

おばちゃんに思わず手を合わせてしまった・・・。
もうそこには傾いた朽ちた木と一面に歩けないほどの
雑草が広がっていることが言えないままに・・・。


立派になったらそのお屋敷を買い戻してあげたい・・・。
そういつも思いながら元気でいてねと願うばかりである。



帰り際にこの家の象徴でもある大きな掛け時計が止まっているのに
気づいた。

「これはおじいさんが韓国へ帰る旅人が持って帰れないからと
言って2万円で買ってあげた舶来品や。」

さぞ、その当時の2万円はすごい価値のものだったに違いない。
ねじを差し込みそっと回すと懐かしい音で動き出した。


この家の歴史を全て見ているこの時計。


今まで元気で生きさせて頂いていることへのご先祖に感謝して。


又寄せていただきます・・・。




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ヨタヨタやけどお気に入り!
そこまで使ってほしいタオルがあります
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コメント


おばちゃん

寺田 元社長様
こんにちわ 高津です。おばちゃんは 本当に80歳ですか!? という肌のツヤ、そしてパワーを感じます。その人のたたずまいとは、人生において、どのような選択をし、どのように生きてきたかによって表れるものなのだなと感じています。日々をがんばろう!と思う前に日々がんばれ! と 島田洋七さん著書の本にも似たようなことが書いてありました。本日も動いてきます。
前日記のコメント、分身ではなくオリジナルのある仲間の育成・・・ 
素直に素敵だと感じました ありがとうございます。

Posted by 高津明徳 at 2007/05/30 14:01:00 PASS:
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