（株）京都工芸

こんにちは。【タオルはまかせたろ.com】タオルソムリエの寺田です。

ここ数回今治へ出張すると行くラーメン屋さんがある。
東予にある「バスの店」である。

今日も腹いっぱいだが、食後に一人で立ち寄った。

いつもの席に座りラーメンを注文。
他のお客様と話している店主のおかみさんの会話が聞こえてくる。

「理性で生きる人は尊敬するが感情的に生きてきたから（私は）
いつ死んでもええんよ。」


足が悪く杖をつきながら一杯の美味しいラーメンを
５００円で出してくれる。
甘辛く煮込んだ肉ともやしゴマがのりあっさりしたスープで酒を飲んだ後に
最高に美味しい味に仕上げてくれている。


お客さん：もうあかんと思う手前で辞めんのか？

おかあさん：そんな手前とか考えぇないけん。やれるまでやるの。
４０代は走り回ったし今はこの場所でお客さんと話しているのが一番楽しい。
このまま明日、動けんで立てなくなるまでやってたいんよ。
そんな生き方しかでけん。
もうよそでこんな身体では雇うてくれんじゃろ。
ようできたもんで動いた人は後悔せんようなっとる。
動いた人には後の後悔はない。こんな身体になっても
動いてたから今はこれで満足なんよ。
後でやろうと考えていても出来ない人が多いんよ。
考えることができる人はえらいと思うよ。
でも出来なかったらなんもならん。
今動きたいとももう思わんし私は今は動けんよ。
でも後悔が全くないんよ。
どっちがいいかは分からないが私はこれでええんよ。
おらしてくれるお客さんに感謝し、
おらしてくれるあれ（亭主をさして）にも年数がかかったが感謝しとるよ。

なんや、ええ話しが聞けて500円はありがたい。
ご馳走さまでした。

そして又くるまで店があること、そしておかあさんがおることが楽しみになったわ。



バスの店