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2019年12月03日(火)更新

コットン・ピッカーとコットンストリッパー

こんにちは。【タオルはまかせたろ.com】タオルソムリエの寺田です。



綿花の生産国はインド・中国・アメリカと広大な土地で栽培されて収穫されていきます。
インドは手摘み方式で綿花を収穫している地域もありますが
アメリカなどでは綿の収穫はコットン・ピッカーと呼ばれる綿収穫機(綿摘み機)で行われています。
(写真左の機械のモック)

コットン・ピッカーは綿の丸いさやを摘みとり収穫していくのに対し
コットンストリッパーは蒴cotton bollのすべてを収穫していきます。
(写真右の機械のモック)
1時間に写真の綿花俵(ミニチュア)である1俵分(約500ポンド225kg)が
収穫できるそうです。

タオルを作る紡績工程はこちら

ちなみにアメリカの紙幣ドル札は耐久性と保存性に優れている「コットンペーパー」を使用しています。
現在は、化学繊維などを混ぜ合わせて作られるのですが綿を100%使用したコットンペーパー
は高級紙幣とされているそうです。
アメリカの紙幣を印刷しているのはワシントンDCとフォートワースにある造幣局だけです。
アメリカ紙幣に小さく”FW”と書かれているのはこのフォートワースで印刷されたものです。
警察はFBIの施設並みに厳重とのことで写真は一枚もないそうです。

綿という植物が衣類として私たちの生活を支えていますがそれ以外にも色々な形で
綿は人々にとって欠かせない存在なんですね。

綿花の花言葉は
優秀・偉大・有用




2018年12月19日(水)更新

価格改正

こんにちは。【タオルはまかせたろ.com】タオルソムリエの寺田です。


各タオル工場ならびに染工場より今年の9月くらいから
価格改正のお願いという書面が多数届きました。

以前は綿糸の高騰による価格改正が主でしたが
原油価格の高騰や薬剤・助剤などの製造原価や人件費も含めて
見直しが余儀なくされている内容です。

さらに運送費の高騰もあり末端工場ほど厳しさは増しており
倒産・廃業の工場も増えるばかりとなりタオル業界として
改善に至る努力を始めています。

弊社としてお客様には出来るだけ負担の無いよう
価格アップの分も吸収できる部分は当社負担で乗り切りながら消費を下げない努力をして
まいりたいと思っております。

国産タオルのシェアをこれ以上落とすことのないよう
努めてまいりたいと思いますので各タオル業界のご理解のほど
よろしくお願い申し上げます。


 


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2018年11月22日(木)更新

タオルの綿からタオルまでの工程

こんにちは。【タオルはまかせたろ.com】タオルソムリエの寺田です。

タオルはとてつもなく多数の工程を踏まえて完成する。
どれだけの人と時間を要しているかを理解するのはなかなか難しい。
生活に欠かせないタオルを如何にして消費者のところへ届いているかを
お伝えする意味で工場に協力をいただいた。

相当な工程のため簡単な説明ではあるが写真を添えることで理解していただけると
思っている。

綿はほぼ海外から輸入され開俵された原綿は空気を含ませるために工場でしばらく寝かしておく。


1俵(230kg)を30俵を混打綿機に入れて綿を混ぜ合わせる。
いわゆるウイスキーで言うブレンダーの仕事である。
混綿することで同じ品質に保つことが要される。


約12時間かかり混打された綿糸はスライバー工程へ移り細いロープ状に仕上がっていく。
綿繊維のムラをなくす重要な工程でもある。



スライバーに仕上げたドラム缶( cans(ケンス))の容器を移動させて今度は粗紡工程へ移る。



粗紡機に掛けられた糸は粗糸として大きめのボビンに巻き上がられていく。


綺麗に巻き上がられた粗糸は紡績工程の中で技術がそれぞれに違う精紡工程へと移る。



タオルの撚り回転や番手や双糸・単糸というのはこの段階で決定される。


巻き上げられた管糸をチーズと言い染色にしたり生糸のまま使用するなどここで
工程が分かれて糸自身の使い道が決まっていく。



途中でコーマ糸にするためにコーマ糸専用機にかけられる工程の糸もある。


写真のようなローラーを回すことで強度のある糸に仕上げるのである。


糸加工にはさまざまであるがここでは染色、または糊付や乾燥まで仕上げる工程を紹介したい。



タオルの製作ロットによって染色釜の大きさも高さも違う。


手前が染色前のきなりの生糸で奥が染色を終えた染め糸となる。


ロットの少ない糸の場合は染色と糊抜きと乾燥は分けて行うこともあるが
小ロットであると価格が割高になるのはそのためでもある。



製織されていくタオルの前に大事な工程を整経という。


たくさんのチーズがクレールとよばれる台座に設置されている。


デザインとなるデータをもとに糸を通しタイコに巻いていく。


テンションを調整しながら巻いていくのは技術を要する作業である。



タイコに巻かれた糸は次に上糸と下糸に分けてビームに巻き返される。


上記写真クレーンで各織機に掛けられていく。



糸によっては先に糊抜き工程をする場合もある。これをサイジングという。


製織現場に戻る。タオルはジャガードという織機で織り上げていく。


織り上げていく生地はこのようにまた筒状の棒に巻かれていく。


タオルの色を付けた写真で解りやすく説明する。
織り上がり巻かれているタオルが手間に完成しているが
上の部分は上糸が織機にかかっているのが見ていただけるであろう。
ちなみにこちら側は織機の表にあたる。


織機の裏から上糸を見た写真である。


ヨコ糸を入れながら織り上げることでこのような模様のタオルが織り上がっていく。


ヨコ糸とは手間左にチーズのまま刺さっているのがヨコ糸である。


織り上がったタオルを縦に切っていく作業をするかしないかによって加工方法は変わっていく。


この加工はタオルのサイズに先に裁断していく工程である。


ローラー状のカッターのような刃でミミと呼ばれる縦部を裁断する。



洗いの工程でも糊付や染めや乾燥はロットやピース(1枚もの)や連続反物の違いなどにより
加工する釜が変わっている。


タオルが痛まないように細心の加工を行うために大量の水を使用することはご理解いただきたい。

上記の加工までで製錬漂白されたタオルは
プリントされるもの縫製されていく商品に分かれていく。


途中でプリント加工を要する場合はプリント工場でプリント代に設置されて
オリジナルプリントを施す。


ほとんどの場合は1枚切りされたピースタオルを赤外線の幅に職人があわせて
台座に設置する。


プリントされる色数ごとにレーンの色を分けて色ごとにプリントしていく。


完成したプリントタオルはそのまま乾燥機にかけて乾かしていく。


連続生地でプリントしたタオルはそのまま洗いと乾燥を一緒に行う場合もある。


この工程は染料プリントにはあるが顔料プリントには行わない。


製織・プリント加工を終えたタオルは縫製工場へ進む。



タオルの短い辺を通常ヘムといいそこにネームをミシンで縫い付ける。



縦切りされたミミの部分は専用耳巻きミシンで縫製されていく。


それぞれの縫い子さんが一生懸命に膨大な数量の縫製をこなしてくださる。


一部自動ヘム機を使用することもあるがタオル特有のヘムの幅が違ったりネームのサイズや
質が違うなど人的な仕事である部分が多く残されているのが課題でもある。



縫製が終わると次は検品加工の工程に移る。



ここでは最終デザインの汚れや糸飛びや縫製ミスなどを見分けて
シールや袋入れなどの加工を受ける。









あらゆる加工を終えてお客様のもとへ流通しているタオルとなる。


もちろんたくさんの水を使用するため工場排水へのチェックは厳しく品質検査を絶えず行い
安全に留意しながら衛生的なタオルへ仕上げているのはいうまでもない。

タオル1枚が完成するという作業は思った以上に大変なことだと理解していただけたのではないか。

自らがタオル屋さんの道を選んだのはこのすべての工程を知ったことで
この上ないタオル愛が人を通じて感じたからである。

タオルは自らを犠牲にして人や商品を綺麗に快適にそして優しく包んでくれる。

そんなタオルであるのはこの人々の多数の愛をもって誕生しているかだと
私は思っている。

 


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2018年09月28日(金)更新

作業場のレイアウト変更

こんにちは。【タオルはまかせたろ.com】タオルソムリエの寺田です。

仕入れ商品の在庫管理ならび出荷作業は弊社2階で行いパートスタッフさんが
日々一生懸命に梱包作業をしてくださってます。


以前は4名体制で行っておりましたが人事異動に伴い3名体制(お休みの人員の場合は2名)
で行い1名は下の作業場に移してコミュニケーションのとれる環境に変化させています。

そのことも含め2階の作業効率をアップさせるために移動距離を短くして
作業が行えるようにスタッフが知恵を出し合い備品の配置なども検討してくれました。


社員の中にDIYが得意な方がいるので少々の大工仕事も手伝ってくれるので
やろうと決めると動くことが早いので助かってます。



印刷機などを機械類を簡易ラック内にまとめて熨斗紙や資材を獲りやすくすることで
広いスペースを作り上げることができました。

重たい棚もキャスターを付けているので女性スタッフも簡易に移動もできます。

新たなことを起こす時は少し戸惑いもありますが前向きな意識は大切にしたいと
いつも思っています。

 


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2018年08月30日(木)更新

新ミシン機導入

こんにちは。【タオルはまかせたろ.com】タオルソムリエの寺田です。

本日ついに新型ミシンを導入しました。

昨年よりレンタル刺繍機として活動していたミシン。


コンパクトになり静音になった新型ミシン。

新社員がミシン職人として自身の第一代目のミシンとして末永く活用してくれることでしょう。
また昨年から導入したインターネットからの刺繍タオルのご依頼に役立つ
刺繍シミュレーションソフトも人気で活用いただく機会も増えております。

新たなミシン機でさらに発注後の納品時間の短縮につなげ
喜んでいただけるサービスを拡張してまいりたいと思っています。

刺繍タオルであれば【タオルはまかせたろ.com】だよねっと言われる
ように努めてまいりますので何なりとご相談くださいませ。


 


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