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2006年03月27日(月)更新

良き出逢いがタオルへ

学生時代にはいつも笑っている奴がクラスメートにはいたものだ。
そして本当に優しい奴もいた。

「トレーニング用に僕にも鉄アレイを貸してほしいなあ」って言ったら、ほんまに5kgもするのをふたつ、バイクに乗せて大学まで持ってきてくれる純粋な奴がいた。

普段、学校に来ないで来たらけんかする奴にけんかを止めに入り、自分が殴られても制御しようとする親友がいた。

それを偽善的にしているのでなく心の底から行動してしまえていた友を見ていた私がいた。



高校時代に母が病気で倒れた。

弁当が持って行けない僕にクラスメートの女の子が日替わりに弁当を作ってくれた。まだ1年生の出会って間もない仲間がそんなに優しいのか!って感謝の気持ちが初めて本当にわかった瞬間だった。

教室の放課後、野球部だった僕は練習前にみんなが一生懸命、千羽鶴を折ってたのに気づいて「何やってんの?僕も1匹織らせてやあ」って言うたら最後の千羽目だった。

グランドでいつものように練習してると学級委員が糸を通して連ねたさっきの千羽鶴を僕のおかんに!っと持ってきよった・・・


それ以来、人間の生の温かさを知り恩返しの出来ることは人様にしようと思えるようにななった。

数日後、母から「皆様へ・・・」っと宛てた手紙はずっと教室の後ろの黒板に貼ってあった。

いい仲間に出会えて今があると思う。


今、そのご恩返しをしたくてオリジナルタオルの一枚からの制作をネットで始めた。

ヨタヨタになるまでお気に入りのタオルとかジャージとかTシャツとか誰でもあるじゃないですか!変に捨てられへんやつ。
そんなんを1枚から買ってもろて、酸いも甘いも青春の汗をいっぱい吸収してほしい。

人の出逢いが人生の深みを持つと思って生きている。

感謝の気持ちが自然と沸けばお客様が何を望んでおられるのかを中心にタオル作りが出来る。

貴重な商売の考え方を教えたもらったのはそんな今まで出会った仲間によって自然と教えてもらった財産である。

今も損得なしで物事を考えて接していただく仲間の皆様が周りに存在することをほんまに自分は幸せだと思い、人様に何かをしたいという思いに自然とさせていただける。

感謝の気持ちでいっぱいだ。合掌