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2006年03月26日(日)更新

1枚の思い出のタオル

中学2年生からずっと今まで私のそばにあるスポーツタオルがある。

真っ赤なスポーツタオルは今でこそ色あせてヨタヨタであるが、どうしても手放せないタオルである。
皆さんもモノは違えどそんなタオルや毛玉の出来たジャージなんかが存在すると思う。
「もう新しいタオルに買い換えたら」っと言われるくらい使いたくる品には酸いも甘いも吸い込んだ自分だけの思い入れが存在しているから手放せないのだ。

青春という言葉が古くさいのかどうか分からないが、ずっと野球少年だった自分は絶えず、このタオルを使って部活動に励み、友を作り、精神を養い、泣き笑いした時代を全てともにしたタオルである。

当時はそんな意識なんてまるで存在するわけでないが、20年以上も手元にあるとふっと最近、思うのである。

まるでタオル職を導いていたかのように・・・

今の世の中、タオルはあふれ、いや、商品自体があふれ、使い捨てが増えたとはいえ、自分にしか分からないけど、潜在的に安らぐ商品があると思う。

ある人は傘であったり、ボールであったり、制服であったり、Tシャツであったり、人形であったり・・・

私はそんな思い入れを込めてタオルを使っていただける一品を作り続けたいと思う。