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「社長の責任」について

投稿日時:2006/12/22(金) 22:11rss

<質問>
「社長の責任」とは、どのようなものだとお考えでしょうか。

(明治大学商学部教授 村田潔先生)


ロマンスグレーの村田先生、こんにちは。【タオルはまかせたろ.com】京都工芸の寺田です。
ご質問をいただきましてありがとうございます。
一緒に考えていきたいと思います。

質問を返して恐縮ですが教授の責任とはどのようなものだとお考えでしょうか?

現代社会において責任の取り方も片方で正当であると言われても片方では
回避しているととらえられることがあります。

全責任は社長の私にあると言っても世間では首をかしげることが多いですね。
減給・退社・人事異動しても世間は納得しません。

心が伝わらないからだと思います。

社長の心が伝わる表現をすることが大事かなと思いますが如何でしょうか?

万が一、社で世間様にご迷惑になる不祥事があったとします。
社長として判断したことが社員が世間様に対して後ろ指さされない形であること。
これが一番、正当的・社会的信用をされる形だと思います。
それが社長の責任の取り方だと思います。
まず、ここでは社員のことを思いました。


社員が招いた不祥事の場合。

私が全責任をとるでは社員の心が傷つくこともありますもんね。
いい社員ですから。

社員の失敗をかぶる責任の取り方はしません。
社員と一緒にかぶってやりたいと思います。
気をつけることは決して、おもてやりには立てずにです。当然ですね。
この社長がかぶってくれた!っと思わせる経営愛を築く形が理想です。
ここでも当然社員のことを思っています。


又、自らの不祥事で社員に責任をとらなくてはいけない場合もあることも想定します。
そのご家族のバックボーンも含めて責任を感じて努力していても起こりうる場合のことです。

この社長さんのしたことは一緒に責任をとります。 っていう社員作りが理想ですが、そりゃ難しいですわね。

だから止まることなく考えてます。
考えて差し上げる。 そうならないように考えてます。
考えて行動するし続けることが日々経営しているトップの責任だと思います。

ここでは社員含めご家族のところまで踏み込んでおります。


次に会社たるは世間様への責任があります。
日本経済の発展と国民的利益を願いと思って不祥事が起きたと想定します。

まず、してはいけない責任の取り方は自らの命を絶つことです。

どう責任をとるか? 法律的犯罪は当然ですので横においといて、
社長として責任は次に世間に対する貢献だと思います。
償いを潔く受けるとともにその後の身の委ね方は感謝の気持ちをさらに
身を徹して行おうと思います。
許してもらことが無くても自らの責任の取り方として貢献したい。
今はそのように思います。 辛いでしょうがそんな精神を宿したいと思います。
ここではご迷惑を掛けた皆さんのことを思っております。



そして社長から個人、寺田として妻、子供、家族への責任をとることも平行して
思いやらねばなりません。
常に会社の責任を担う中、家族は社外でありながら共有しなければならない関係であることが出てくるかもしれない。

その支えになるのも又、家族ですが・・・。
ここで家族のことを思っております。

情報がオープンの世の中においてこのようにブログなどで経営者の中身が分かればと思い毎日発進し続けております。
家族に悲しい思いさせないためにも。

安心と信用とそして
寺田の人間を出すことも今の時代に不可欠ではないでしょうか。

色々と考えさせていただきました。
村田先生、ありがとうございました。

ご質問の答えになっていますでしょうか?


【タオルはまかせたろ.com】の代表取締役社長 寺田 元でした。



【タオルはまかせたろ.com】





村田先生は、「ビジネス情報倫理」という新しいテーマを研究されています。
IT時代における企業の信頼と評判について、
さまざまな角度から考察されているようです。
※村田潔先生のWebサイトは、こちら。

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コメント


いろいろと考えさせられました

【タオルはまかせたろ.com】(株)京都工芸
代表取締役社長 寺田 元様

  はじめまして!
  明治大学商学部の村田でございます

質問に早速のご回答をいただき,ありがとうございます。

多様な角度から社長の責任について,とりわけ不祥事が起きてしまったときの責任の取り方について論じていただき,考えさせられました。

まず社員に対しては,社員と共に責任を負うという態度を確立すること,次に世間に対しては徹底して世間に貢献すること,そして家族に対する思いを常に持ち続けること。なるほどと感じ入りました。

死んで責任を負うということを,厳に戒めておられることについては,まさにその通り!と読みながら合槌を打ちました。

さて,「教授の責任」についてご質問いただきました。私の考えの一端を述べさせていただきます。

教授は,大学においては教育者であり,研究者であり,大学運営者でもあります。この3つの役割のどれもがおろそかになってはいけません。なぜなら,これらは互いに関連しあっているからです。

また,社会的に見れば教授は専門職です。その言動,著作が多くの人々に影響を及ぼす場合があります。したがって,大風呂敷を広げたりせず,学問に対する謙虚さと,自分の発言が及ぼす影響に対する恐れを常に持ち続けなければいけませんし,自分の言動・著作には絶対的な責任を追わなければなりません。

簡単ですが,こんな回答でいかがでしょうか。

今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

Posted by 村田 潔 at 2006/12/27 18:00:00 PASS:

コメントに感謝

村田先生、こんにちは。【タオルはまかせたろ.com】京都工芸の寺田です。
ご丁寧にお忙しい中、コメントをいただきましてありがとうございます。
私の質問にまでご回答いただき恐縮です。
しかし、村田像が明確なものとなり、お目通りしてませんが、すごく親近感が持てました。
教授としての影響をしっかりと感じさせていただきました。
世のオーナーも同じ事がいえると改めて思いました。
物腰軽やかにかつ、意識は高くですね。
今後ともよろしくご指導の程、お願いいたします。

Posted by 寺田 元 at 2006/12/28 19:35:00 PASS:
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